【法曹実務者分科会】官民連携によるサイバー犯罪の追及の現状 ~暗号資産と詐欺サイトをめぐって~
場所:Web配信
講師:
坂 明 先生(東京オリンピック・パラリンピック組織委員会 CISO、 一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)理事)
青木 太一 先生(JC3)
鎌田 航 先生(JC3)
影山 徹哉 先生(JC3)
一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3)の活動のなかから、暗号資産を悪用する犯罪者の追跡と、その法的な課題、近時の詐欺サイトの状況についてご教授頂きました。
サイバー犯罪と暗号資産
近年のサイバー犯罪では暗号資産を悪用されるケースが多いです。
例えば、ランサムウェア等の身代金の受け渡し方法として暗号資産を指定されたり、サイバー攻撃で盗み出した情報(クレジットカード情報など)の取引における支払いに用いられたりなど。
また、それらのようなサイバー攻撃を実行するための「攻撃ツール」の売買においても暗号資産が用いられることが多いようです。
JC3ではそのような暗号資産を用いた取引を追跡する調査の研究と、民事・刑事それぞれにおける法的な問題の研究を行っているそうです。
詐欺サイト
私は法人だけでなく個人の事案にも対応していますので、詐欺サイトの被害者の相談に対応することも度々あります。
この手の問題は、なかなか無くなりません。
様々な公的機関が日頃から注意喚起を続けていますし、皆様のITリテラシーは年々高まっているでしょうし、一昔に比べれば詐欺に遭うリスクは減っているように思われるのですが・・・
しかし実際には、未だに詐欺事案が頻発しているようです。
詐欺師はあの手この手で攻めて来ますし、その手口も進化していますし・・・厄介ですね。