【夏休み自由研究】微細部品のハンダ付け&顕微鏡作業実験
近年ではハードウェアレベルにおけるセキュリティ機能が強化されつつあり、今後もその流れは加速していくだろうと思われます。
既に一部の機器では既存のデジタル・フォレンジックのツールや手法が通用しない状況です。
私はこれを「既存ツールの限界」と言っています。
この限界を突破するためには、既存ツールの便利な自動処理に頼らず、個別の機器毎に合わせて、手作業でフォレンジックに必要なデータの収集や保全を行わなければなりません。
それにはハードウェアに対するアプローチが必須となります。
この実験をする理由
数カ月後に、ハードウェアに関するサイバーセキュリティの技術研修を受ける予定でおります。
非常に高度な技術研修ですので、予習なしで研修を受けるのは不安です。
予備知識が足らずに面食らう恐れがありますし、ある程度は理解を進めておいたほうがより多くの事を学べるかと思います。
また、研修当日に手作業でまごついて貴重な時間を無駄にするのは勿体ない事です。
そのためこの実験をしました。
超難しい
微細部品を触るのも顕微鏡を用いて作業するのも、私にとっては初めてのことです。
想像していた以上に難しく、何回も失敗とやり直しを繰り返して基板や部品はボロボロ・ぐちゃぐちゃになり、結局最後まで上手くできませんでした。
これは今後も地道に練習を積み重ねなければ・・・
違和感が凄く面白い
最先端のサイバーセキュリティを研究するために、最新技術を学ぶのではなく、 枯れた技術を学び直す という状態です。
現在私はハンダ作業、回路図やデータシートの解読、ペリフェラル間のシリアル通信、アセンブリ言語などを復習しています。
今後はデバッグや各種アナライザについても勉強するつもりです。
これら、全てマイコンの技術です。
趣味でたまに遊んでいたマイコンの知識がここで役に立つことになるとは思いもよりませんでしたし、遊びではなく本気で学び始めたら以前よりももっとマイコンが好きになってしまいました。
遊んでるのか仕事をしているのかよくわからない状態で、とにかく楽しいです。
新たな夢
自分がお爺ちゃんぐらいの年齢になって現役引退したら、「マイコン教室でも開こうかな?」などと思うようになり・・・